ショスタコーヴィチはソビエト連邦時代の作曲家で、クラシックでも人気作曲家ですが、交響曲や弦楽四重奏曲は有名でもピアノ曲は有名度では少々落ちるかも。この「2台のピアノのためのコンチェルティーノ」は、25年ほど前に所属していた団体で演奏に取り上げようかとマンドリン合奏譜に編曲したもので、1,2回試奏してお蔵入りしていたものです。なお著作権が切れていないものなので、編曲譜は公開していません(というか未完成品)。また音源もYouTubeのみの公開です。
お蔵入りの理由は、演奏者の技術的問題ではなく、当時の自分の指揮技術ではアレグロで崩壊するな、と思ったためです。でも演奏するとしたら技術的な難易度は相当むずかしいです。過去データのフォルダから、MIDIデータを発掘したので、今回自分の当時の編曲はどないだ?ということで、音にしてみました。で、試奏だけだったので、編曲もベータ版ぐらいのもので、音の薄いところや重なり具合の修正、打楽器を入れてみるなどするべきなのかもしれませんが、もう実演奏に関わることはないので、このままにしておきます。今見直してみると、裏打ちで崩れないように低音に表のリズムを入れてたりしますわ。裏打ちだけだと走ってしまうことを恐れたのだと思われ。
なお、演奏データを作ってみてからネットで調べてみたら、弦楽入りのものが、Boosey & Hawkes から Ilya Dimov 編曲による Concertino for Piano, Strings and Percussion というタイトルで出版されているようです。ただもう買わないし、比較もしない。。。
曲はショスタコーヴィッチの中期の明快さ(交響曲第10番の頃)を持っていて、オスティナート好きの方は2分40秒くらいからあとのアレグロだけでも聴いてやってください。これぞ誰が聴いてもショスタコであります。ショスタコーヴィッチでは「2台のピアノのための組曲」「ピアノ五重奏曲」という曲もすばらしいですが、これらも有名度は落ちるようです。
また、今回は最近購入した 8DIO の音源のテストも兼ねていて、Anthology Strings と Century Ostinato Strings を使用しています。
ギターパートは HALion Sonic の Navia Harp Free Edition です。
扉絵以外はイワン・クラムスコイというロシアの画家の絵を使用しています。最後の「忘れえぬ女」を使いたかっただけという説もある。
Dmitri Shostakovich コンチェルティーノ 弦楽合奏版
作成情報
作曲者 | ドミートリイ・ショスタコーヴィチ |
Composer | Dmitri Shostakovich |
曲名 | コンチェルティーノ 弦楽合奏版 |
Title | Concertino for Two Pianos String Ver. |
作成年 | 2024 |
作成環境 | Cubase Pro 13 + KH Lyric Strings Quintet + Xperimenta Harpsichord + Modo BaCubase Pro 13 + Anthology Strings + Century Ostinato Strings + Navia Harp Free Edition |
ファイル形式 | 16bit 44kHz flac lossless |
コメント