久しぶりにマスカーニの「仮面」序曲の新録音CDが出たので、自分用にメモしておく。Domingo Hindoyan 指揮、ロイヤルリバプールフィルハーモニー管弦楽団による「Verismo」というCDで、「仮面」序曲以外にもヴェリズモオペラの前奏曲・序曲を集めたもの。
「仮面」序曲はボッタキアリが編曲したので、マンドリン業界では超有名曲。一般のクラシック演奏よりは多く演奏されているだろう。ただし、軽快な序曲であるだけに、マスカーニの特質である旋律の美しさを心底味わえるかというとそうでもない。やはりマスカーニは歌う旋律の人なのだ。しかも歌特化の性能なので、オーケストラ曲にしてアレンジや曲の構成が単調という欠点を持っていて、そのあたりは旋律で勝っても視聴する曲としてはプッチーニに負けてしまう悲しさがある。最初の「カヴァレリア」くらい頑張ってくれればなあ。。。でも旋律は良いのだよ、旋律は。。。
マンドリン合奏ではなくオリジナルであるオーケストラでの「仮面」序曲の演奏CDはいくつか持っているが、今回のものは最新スタジオ録音で音もよく、オケもうまいし、指揮・演奏は切れがよいので、好きな人は持っていても損はないだろう。で、自分でこの曲を入れるかというと、オリジナルおよびマンドリン合奏でもYouTubeなどで聴けるので、今のところ興味がない。おもしろいアレンジなどが思い浮かべば考える、というところ。アレグロの序曲とかはデータ入力が大変なのだ。。。
最近はクラシックの演奏家にも疎くて、インドヤンという指揮者も知らなかったのだけれど、ドゥダメルで有名なベネズエラの音楽教育プログラム「エル・システマ」出身らしい。インドヤンと言いながらインドではなくベネズエラやん、とついつい書いてしまう。CDとしてはヴェリズモオペラの曲が揃っている。
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