東京芸術大学で長谷川良夫氏に作曲を師事した後、桐朋学園大学研究生指揮科を修了。愛知教育大学教授と名古屋音楽大学教授を歴任されました。1970年代の名古屋のマンドリン界は、川島博氏に加えて、帰山栄治氏、藤掛廣幸氏、熊谷賢一氏と強力な作曲家を抱え、さぞ燃え上がっていたことでしょう。
「優しき歌」はマンドリン合奏のための曲ですが、旋律線を受け持つトレモロと撥弦による琴のような響きが交わる音響空間を創り上げます。曲の構成は三部構成でABA’で、中間部はAllegroで演奏していますが、楽譜上はpiu mossoなので、もう少し遅い想定なのかもしれません。
私の作成方法として、だいたいは以下の順序で作成しています。
(もっとも曲の規模が小さい場合は4.-6.は同時に行ったりもしますが。)
- 楽譜データを MuseScore4 に入力する
- MuseScore4 で MIDIデータに変換する
- MIDIデータを Cubase Pro 14 で読み込む
- 曲全体のテンポの修正を行い、各パートの音の音量を調整する
- それぞれ楽器の音に差し替える
- 最終的な楽器の音で音量や表現を調整する
- マスタリング関係の調整をしてFlacデータに書き出す
この曲の場合、現状では4.が終了したところで、これから弦楽器と撥弦楽器の音に差し替える5.を行うところなのですが、ピアノ単体の音でもそれはそれで十分に成立している気がしたので、左右のバランスなど調整して、一旦この段階で出してみることにします。(まあ自分の車中の音楽用でもある)ここまでで結構疲れたので気分転換の意味もあります。
ピアノの音のみでの演奏としたので、Piano Reduction と記載していますが、生演奏できるように整譜したわけではなく、各パートの音を数台のピアノ音源で割り振っていますので、ソロ演奏は残念ながらこのままでは無理です。
YouTubeでは、小原古邨の絵と立原道造の「優しき歌II」の詩を使用しています。
さて、川島博氏の他の曲も手を付けてみたいのですが、楽譜の入手方法をご存じの方がいらっしゃったらぜひ教えて下さい。
川島 博 優しき歌
Piano Reduction
作成情報
| 作曲者 | 川島 博 |
| Composer | Hiroshi Kawashima |
| 曲名 | 優しき歌 |
| Title | Yasashiki Uta |
| 作成年 | 2025 |
| 作成環境 | Piano Reduction Cubase Pro 14 + Dione |
| リマスタリング | 2025 |
| リマスタリング環境 | Cubase Pro14 |
| ファイル形式 | 16bit 44kHz flac lossless |

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