Nikos Skalkottas 5つのギリシャ舞曲

マンドリン合奏をやっているとギリシャといえばラウダスなのであるが、クラシック界的には無名なので、クラシックの作曲家からひとつ。ニコス・スカルコッタスの5つのギリシャ舞曲は自分で音源から作ったくらいに好き。ギリシャの舞曲は5拍子や7拍子のものが普通にあるのでおもしろい。昔の音源がもったいないので、YouTube版を作ってみた。あまり聴いてくれる人はいないので、Soundcloudは一旦放置。

2023/9/10 Soundcloudにも置いてみた。


20年ほど前に音データにしていたのは、いつかマンドリン合奏譜にしてみようと思っていたのでした。しかし色々力尽きて放置プレイなんだけど、考えてみると弦楽合奏譜からはほとんどそのままいけるので、IMSLP(ペトルッチ楽譜ライブラリー)からフリーで楽譜が手に入る現在、わざわざ譜面に起こす必要はなくなったのであった。この曲のマンドリン合奏に挑戦してみようという猛者は前記のサイトの楽譜から挑戦してください。ギターは・・・適宜がんばってください。

作成情報
作曲者ニコス・スカルコッタス
ComposerNikos Skalkottas
曲名5つのギリシャ舞曲
Title5 Greek Dances
1. Epirotikos
2. Kretikos
3. Tsamikos
4. Arkadikos
5. Kleftikos
作成年2003
作成環境Cubase SX + HALion String Edition
リマスタリング2023
リマスタリング環境Cubase Pro 12
ファイル形式16bit 44kHz flac lossless
作品情報

以下は過去のBlogの「クラシック音楽別館」から。こんなこと書いていたのね。

スカルコッタスはギリシャ出身の作曲家ですが、シェーンベルクの弟子で12音音楽の曲も書いています。私は単なる12音音楽はあまり好きではありません。音楽の中心におくべきものを技法と間違えているものがよく見受けられるからです。しかし、このギリシャ舞曲集はギリシャ的な 旋律にバルトークのような装いが施されていて、とてもおもしろいと思います。元々はオーケストラの ための36(!)のギリシャ舞曲集なのですが、スカルコッタス自身が5曲を弦楽合奏に編曲したものです。吹奏楽に編曲されているものもあり、こちらが知られているほうかもしれません。

トゥロフスキー指揮 モントリオール合奏団

シャンドスのトゥロフスキー指揮の5つのギリシャ舞曲は出だしから活気があって良いが、ちょーっと速すぎかなあ。CDの組み合わせも、ほかにバルトークのルーマニア民俗舞曲とかハイドンの12のドイツ舞曲とかコミタスのアルメニアの歌と踊りとか、いろいろ入っていて、これぞ弦楽合奏の楽しみというCDです。もっともこの中のルーマニア民俗舞曲は最初がちょっとポルタメントつけすぎなのが気に入らないけど。

Christodoulou指揮 マルメ交響楽団

BISの Christodoulou 指揮のものは、逆にスカルコッタスの曲集です。指揮者はどう発音するんだろう?クリストドゥルゥかな?この曲の演奏としてはこちらのほうが好きですが、他の曲はヴァイオリン協奏曲もラルゴ・シンフォニコも12音っぽいので、好みは分かれるかもしれない。こちらは一般には入らない2曲を加えて7曲になっています。

Christodoulou指揮 マルメ交響楽団

ついでに元となったオーケストラ版の36のギリシャ舞曲のCDも同じ Christodoulou 指揮で、いっそ36曲オーケストラで聴いた方がよいかもしれない。でもさすがに36曲続けると飽きるけど。しかし、シャンドスとBISとかはおもしろいCDがあるので好きだ。

コメント