Michelangelo Savini 夜警の巡邏 – スペイン風幻想曲

スペインの Sereno は、夜間に街路を監視し、街灯を調整するような、今風に言うと夜間警備会社のような職業のようです。夜間に巡邏して警戒する他に、時刻や大気の変化を知らせるものであり、棍棒や中蔵を携行し、必要に応じて笛を吹いて警報を鳴らすのが一般的でした。掛け声もあったようで、「3時、雨~!」とか天候について夜中に大きな声で、時間と天気を伝えていたのです。夜に閉めてしまった共通の入り口のドアの鍵の管理もあります。Wikipediaによると、開けてもらうときは、手拍子(パンパン)セレーノ!と叫ぶ(SERENO!) 今行きまーす(VA!)と返事、だったみたい。日本で自警団の「火の用心!」みたいなもんですかね。

18世紀以来、スペインや南米の一部の国で存在していましたが、オートロックや警備会社もできて、スペインでは1986年を最後にこの職業はなくなったそうです。江戸時代には木戸番という職業があったので、洋の東西を問わず似ているものだなと思いました。

サヴィーニの「夜警の巡邏」スペイン風幻想曲は、マンドリン1,2, Mandola, Guitar, Bassoの五重奏の楽譜から作成していますが、作曲者によるギターソロ譜もあるようです。ギターソロのほうがスペイン風の雰囲気は出しやすいかもしれません。YouTubeの画像は Sereno に関するものを集めてみました。ギュスターブ・ドレの版画があったりしておもしろい。


Michelangelo Savini 夜警の巡邏 – スペイン風幻想曲

作成情報
作曲者ミケランジェロ・サヴィーニ
ComposerMichelangelo Savini
曲名夜警の巡邏 – スペイン風幻想曲
TitleLa Ronda de los Serenos (Recuerdo de Sevilla) - Fantasia Spagnuola
作成年2024
作成環境Cubase Pro 12 + KH Lyric SQ + Xperimenta Harpsichord + Modo Bass 2
ファイル形式16bit 44kHz flac lossless

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