前に Bitelli の作品として序曲クレムリンを公開していますが、やはりサン・ジュストから作るべきだったんだろうな、と反省しております。
さて、サン・ジュストといえばイタリアの都市トリエステにあるサン・ジュスト大聖堂が有名ですが、この名称はトリエステの守護聖人である聖ジュストによるものです。またこの地の丘の上にはサン・ジュスト城(サン・ジュスト要塞)があり、掲載時の Il mandolino 誌には、騎馬戦の描写を極めて巧みに表現した叙事的で荘重な序曲と紹介されていたそうで、どちらかというとサン・ジュスト城を指すのかもしれません。トリエステは自治都市だったのですが、オーストリアに編入されたりイタリア王国領になったり、ユーゴスラビアとの間で帰属をめぐる紛争が生じたり、紛争の地であったようです、ただ、曲にはコラールのような部分やカンパネラを模した音型もあるので、サン・ジュスト大聖堂のイメージも含めているような気がします。
この曲、パート構成が小さく単純なこともあって、昔程は演奏されないように思います。(昔というのは私の現役時代よりも昔なので、1970年代以前を指します)ただ作ってみて、出だしなどシンセオルガン入れてみたのですが、すごくハマっている気がするので、実演でもハーモニウム(シンセオルガン)やカンパネラなどを追加すると面白く演奏できるんじゃないかなー、と妄想したりもします。
Ignazio Bitelli 序曲サン・ジュスト
作成情報
作曲者 | イグナツィオ・ビテリ |
Composer | Ignazio Bitelli |
曲名 | 序曲サン・ジュスト |
Title | San Giusto Ouverture |
作成年 | 2024 |
作成環境 | Cubase Pro 13 + KH Chamber Strings Adaptive + Grand Marimba + Miroslav Philharmonik 2 CE + Analog Lab V |
ファイル形式 | 16bit 44kHz flac lossless |
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